猫のおしっこの失敗・スプレーの対処法と理想のトイレ環境。トイレ以外でするのを繰り返さないために

猫のおしっこの失敗・スプレーの対処法と理想のトイレ環境。トイレ以外でするのを繰り返さないために

「あー!またやってる…」

愛猫が用意したトイレ以外の場所でおしっこ(尿)をしてしまう粗相尿スプレーに悩まされている飼い主さんが多く、周りでも悲痛な叫び声がたびたび聞かれます。

筆者宅でも2匹の猫を多頭飼いしていますが、布団の上やソファー、畳んだ洗濯物の上、脱いで置いてあった服の上など、本当にさまざまな場所におしっこされてきたので気持ちは痛いほど分かります…。

筆者 マサネコ

毎日のように洗濯機を回してた過去があります…。

一度おしっこをした場所や物には人間では分からない微量の匂いが付いているようで、繰り返し洗濯しても2度3度してしまう無限ループに陥ることもあります。

猫がトイレ以外の場所でおしっこしてしまうのには様々な原因があります。多くはストレスやトイレ環境に不満があり気に入った場所でしてしまうケースが多く、縄張り意識からくる「尿スプレー」(マーキング行為)の悩みも深いです。

中でもスプレーの臭いはかなり強烈で部屋の壁にされると壁紙の中にまで染み込んでしまうので、飼い主さんにとっては大きなストレスや悩みを抱えることになります。

このページでは猫のおしっこの悩み(粗相)への対応策と繰り返しさせない為の方法案について、実体験も交えて紹介していきます。

設置している猫用トイレ「ニャンとも清潔 システムトイレ」

猫のおしっこの種類、排尿とスプレー(尿マーキング)

猫のおしっこには2種類のタイプがあり、排尿目的でする「通常のおしっこ」と、猫のなわばり意識から臭い付けのために行う「尿スプレー」があります。スプレーはマーキング行為ともいわれています。

一概に「猫がトイレ以外の場所でおしっこして悩んでる」と言っても、猫のおしっこの種類と失敗する理由については飼い主さんがよく理解しておく必要があり、排尿かスプレーかで対応策が違ってきます。

粗相とスプレーの違い・見分け方

おしっこの失敗とスプレーの見分け方ですが、猫はスプレーする時に尻尾を大きく上げて真後ろにおしっこを飛ばします。通常のおしっこは座ってする(稀に立ってする子もいます)ので、現場を目撃すれば判別がつきます。

スプレーは壁や家具に向かって勢いよく噴射します。なので、猫の鼻の高さ以上の壁などにおしっこがかかっている場合はスプレーの可能性が高くなりますね。

上の動画は尿スプレーをしている猫の様子が撮影されていて、外ではありますが壁に向かって勢いよくおしっこを飛ばしているのが分かります。

一方、おしっこの失敗(粗相)は、布団やソファーなどの寝具・家具の上ですることが多く、置いてあるトイレの付近の布製品にすることが多かったように感じます。

猫がトイレ以外でおしっこをする原因と対処法・解決策

トイレをちゃんと覚えてるお利口なれっちゅん:寝姿

猫は1度用を足すと、トイレの場所を覚えることができる賢い生き物です。

飼い主さんの家で一緒に暮らしている愛猫ちゃんがトイレと違う場所でおしっこしてしまうのには様々な原因(理由)があり、筆者も過去に「猫が話してくれたらいいのにな…」と思ったこともあります。

しかし、猫ちゃんは喋ることができません。飼い主さんが原因を考え、対応策を練っていきましょう。毎日のようにトイレ失敗の後処理をしていると飼い主さんも病んでしまうため、早めに手を打ちたいところです。

原因1:ストレス(引っ越しなど)

よく、「犬は人になついて猫は場所になつく」と言われるように、環境の変化は猫にとってかなりのストレスとなります。

猫がトイレを失敗するようになったのは引っ越ししたタイミングが最も多いと思います。愛猫がいままで暮らしていた家から新居(一軒家・賃貸問わず)に移動したタイミングは強いストレスを感じます。

引っ越しとなると旧居から新居への移動も伴い、新居へ着いても自分の知らない匂いと場所であれば不安に感じるのは当然のことですね。

引っ越しの際は猫が寝るのに使っていた布団やクッションやブランケットなどは捨てず、新居の中でもなるべく静かで落ち着きそうな場所に置いてあげると良いでしょう。

筆者 マサネコ

引っ越しの際、猫と犬の匂いが付いたグッズの9割は新居に持ってきて、慣れてきたら少しずつ捨てる作戦を取りました。

猫2匹、犬2匹と引っ越した我が家では、古くなったキャットタワーなども捨てずに全て新居に持ってきた上、今まで使っていた猫用トイレは少量のウンチを入れたまま自分の車で運搬しました。

トイレの砂を全て出して引っ越し業者さんに運んで貰う人もいますし否定はしませんが、新居でなるべく早くトイレの場所を覚えて欲しかったためでもあります。

実際に引っ越しを経験した我が家の2匹ですが、初日は部屋の角から動きませんでしたが、すぐ近くに置いたトイレはすぐに使ってくれました。

その後、新居内のパトロールを経て1週間くらいで落ち着きましたよ。2階の広い部屋に引っ越したためか、おしっこの失敗はありませんでした。

れっちゅん

最初は怖かったけどすぐに慣れたニャ。トイレも上手にできたにゃ!

マコ

最初にパトロール始めたのはオレだニャ!

ほかにもたまに聞く話では、家族構成が変わった(家の中の人間が増えたり減ったりした)場合にストレスを感じると言われています。

たとえば、1人暮らしの家に恋人が引っ越してきた、猫が好きだった人が引っ越して家からいなくなった、赤ちゃんが生まれた家庭などがこのケースに当てはまり、自分の縄張り内に知らない人が増えることでストレスを感じます。

このケースでは少しずつ猫が慣れるのを待つしかありませんが、爪とぎを増やしてあげたり猫用おもちゃで遊んであげたりしてストレスを発散させると良いです。間違っても新しく増えた人が愛猫を追いかけ回すのはやめましょう。

知らない人に追いかけ回され、猫がさらにストレスを抱えて尿スプレーを壁に吹きかける可能性もあります。

愛猫をシャンプーする場合などでも、お風呂場で猫が暴れるなど極端に嫌がる場合はストレスの元となるので、止めてあげた方が猫のためになるかもしれません。

原因2:トイレ環境

猫はキレイ好きということで有名な動物です。頻繁に体を舐めて毛づくろい(=グルーミング)していますし、室内飼いであれば体臭はほとんどどしないと思います。(毛にウンチがついてしまった場合などは別ですが…)

自分が排泄をするトイレにも強い「こだわり」があり、トイレ環境が気に入らないと適当な場所を見繕っておしっこしてしまうか、猫の生活によっては排尿・排泄を我慢して病気になる子もいるほどです。

トイレ以外の場所でもすれば健康に影響はありませんが、我慢しすぎてしまうと膀胱炎などの病気にかかり、最悪、死に至ることもあります。

飼っている猫がおしっこを我慢しているのに気付いたら、なるべく早く動物病院を受診しましょう。獣医さんは膀胱を触ればおしっこが溜まっているか分かります。

トイレ環境についての注意点は以下の通り。

・トイレはキレイで常に清潔な状態か?

猫はキレイ好きというのは説明した通りで、排泄物(ウンチ)が残った状態のまま放置するのはダメです。

時間が経ってカリカリになったから貯めてから捨てればいいよね?と考えず、頻繁にトイレをチェックしてウンチがあれば拾ってあげましょう。

我が家はシステムトイレなので上の猫砂(チップ)が被さったウンチを拾うだけなので1分もあれば2つのトイレ掃除は終了です。おしっこしてるかも確認すると良いですね。

人間もそうですが猫だって汚いトイレで用を足したいとは思いません。常に清潔な状態を保ち、砂の取り替えや補充、晴れた日にでも容器を水洗いしてあげると愛猫がちゃんが喜ぶと思いますよ。

筆者 マサネコ

トイレ容器は1~2ヶ月に1回か、激しく汚れてる時に洗っています。洗剤を使うと匂いが付くので良く流すかお湯だけで洗うと良いでしょう。

猫はオレンジなど柑橘系の臭いを特に嫌います。猫のため…と思って、柑橘系の臭いがする洗剤で一生懸命あらっても逆効果になるので注意が必要です。

・トイレの形状や猫砂(チップ)が嫌で使わない

愛猫のために用意したトイレの形や中にはいっている猫砂(チップ)が気に入らない場合でも猫はトイレ以外の場所でおしっこします。

ペットショップから迎え入れた子ならいままで使っていたトイレを教えてもらって用意すれば良いですが、年齢を重ねるごとに猫砂の好みが変わってくることも考えられます。

猫砂にも鉱物系・紙系・おから系・木系・炭系・シリカゲル系など、さまざまな種類があります。我が家では木系のシステムトイレ用を使っていますが、昔はおから系でした。

トイレの中の猫砂をほじった感覚や大きさ、材質や臭いなど…何が気に入らないか愛猫に聞いてみたいところですが、色々と試してみるしかありません。

また、飼い主さんが猫のトイレ掃除を面倒に思わないためにも掃除方法が簡単な猫砂(燃えるゴミで出せる、トイレに流せる…)を選びましょう。ゴミの処分が面倒な猫砂は双方にとってストレスになります。

また、トイレ自体もサイズ小さめ、大きめ、フタ付き、カバー付きと色々な商品が各メーカーから発売されています。愛猫ちゃんにピッタリ合うトイレが見つかると良いですね。

我が家ではシステムトイレ(花王・ニャンとも清潔トイレ)を使っています。

・トイレの置き場所が嫌で使わない

猫のトイレを置いている場所が人が良く通る通路沿いや大きな物音が頻繁にするなど、トイレの設置場所に不満があってもトイレ以外の場所でおしっこをするようになります。

猫トイレを設置するのはできるだけ静かで用を足している最中に大きな音がしない場所と、臭いがこもらないように風通しの良い場所を選んであげると良いと思います。

我が家は南向きの一室に置いていて、猫ズが部屋の中でくつろぐ場所でもあるため、今のところは上手く使ってくれていますよ。

・多頭飼いでトイレの数が少ない

2匹以上の猫を飼っている家庭でトイレが1つしか置いていない場合、トイレから同居猫の尿や排泄物の臭いがするので、トイレ以外で粗相してしまう猫が出てくる可能性があります。

また、2匹以上の猫で1つの猫トイレを使う場合、猫砂が汚れるスピードが倍々になるので清潔とは言い切れませんね。猫トイレの理想的な数は【飼い猫の数+1個】といわれています。

1匹ならトイレ2つ、2匹ならトイレ3つ、3匹ならトイレ4つ…と飼い猫が増える度に気にしてあげた方が良いでしょう。

理想は全猫がそれぞれ自分のトイレを使うことで、ウンチやおしっこの状態を確認することができるので、早期の異常発見にも繋がります。(これは正直、ケージ飼いなど条件が揃わないと難しいです)

原因3:縄張り意識(スプレー・マーキング行為)

完全室内飼いの場合、暮らしている家の中での行動範囲が全てで猫にとってはテリトリー・縄張りです。

猫は元々、縄張り意識が強い動物(特にオス猫)なので、自分の臭いを付ける習性があります。自分の臭いが周囲になかったり知らない臭いがあると不安になり、尿スプレー(マーキング)しやすくなります。

新居への引っ越しなど住環境が大きく変わるタイミングはその傾向が強く、自分の臭いが付いていないので家具や壁に尿スプレーしてマーキングすることが多々あります。うちの猫ズは大丈夫でしたが、猫にとっても引っ越しは一大イベントなのです。

原因4:発情期のスプレー行為と去勢・避妊

オス猫は生後9ヶ月ごろから、メス猫は生後6ヶ月をすぎた辺りから発情期に入ります。(オス・メスともに目安で前後します)

これまでにトイレの失敗もなかったのに、ある日を境に家の柱や壁などに向かってスプレーを始めたら発情期に入ったと考えて良いでしょう。

愛猫ちゃんがメスの場合、色々な場所におしっことして自分の匂いやフェロモンを撒き散らしてオスに存在感をアピールすると共に大きな声で鳴くのが特徴です。

オスはメスの発情に誘われる形で、自分の後ろ(壁の上方)に向かっておしっこを噴射して縄張りを示したり、他のオス猫を近寄らせないためにスプレー行為をしています。

尿スプレーの臭いは通常の尿よりも強烈で、オス猫がお尻を高く上げて後ろに噴射しているスプレーの臭いは特に強烈。「フェリニン」というタンパク質が原因のようです。

マコ

普通のおしっこより臭いニャ…

発情が原因の尿スプレーの解決策ですが、飼い主さんの家で飼っている愛猫ちゃんにまだ発情が来ていない場合、去勢手術・避妊手術をすると発情が収まり、生殖系の病気予防にもなります。

去勢・避妊することで発情によるストレスが軽減できスプレー防止にも期待が持てることもあって、我が家の猫ズ&犬ズは4匹全員が去勢・避妊手術をしています。

スプレーの悩みや病気予防、発情前の去勢手術・避妊手術についてはかかりつけの動物病院・獣医さんに相談してみてください。

まとめ:猫の住環境を見直してストレスを減らす

このページでは猫がトイレ以外でおしっこをしてしまう(粗相)や、発情期を迎えてスプレーを撒き散らしてしまう猫ちゃんへの対処法を記載してきました。

猫は性格にもよりますが、引っ越しなど住環境に大きな変化があると不安からトイレ以外の場所でおしっこしてしまうことが多々ある生き物です。

これは猫の習性上仕方ないところもありますが、飼い主さんが十分な準備をしてストレスを軽減することである程度は防ぐことができると思っています。

引っ越し以外でも家族構成の変化や部屋の模様替えなど、自分の縄張り内の変化に過敏なのは間違いありません。

そして最も大事なのが、猫トイレは常に清潔・綺麗な状態を保つことが何より大事です。猫トイレの形やサイズ、猫砂の種類まで良く考えて選んであげると良いでしょう!

このページを訪れた飼い主さんの悩みが少しでも解決すれば幸いです。

マコ

終わりだニャン!